心理学と錬金術 (2)
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定価 : ¥ 3,360
販売元 : 人文書院
発売日 : 1976-10 |
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賢者の石とキリスト |
錬金術師の求めた黄金は、石(ラピス)であり、同時にキリストであるという。
しかも、それはこの世で最高に価値のあるものであり、同時に最も軽蔑されるべき、「原初の物(プリマ・マテリア)」であるという。
錬金術そのものが、非常に胡散臭い似非学問のようであり、文章表現も矛盾に満ちている。
図画などにおいても、錯乱者の落書きに見えるものが数多い。
にもかかわらず、ユングは賢者の石がキリストであるという、古の探求者達の書物を事細かに調べ、それに深く共感したようである。
錬金術師は修行(術=オプス)が進むにつれ、黒化・白化・黄化・赤化という4つの変化を体験するという。
この4つの変化を自らの内に観た者は、石(キリスト)を手に入れるのかもしれない。
そして、錬金術の秘密が綴られたエメラルド・タブレットには「下なるものは上なるものの如く 上なるものは下なるものの如し」という謎の言葉が書かれているという。
キリストは、プリマ・マテリアということであろうか。