夢分析〈1〉
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定価 : ¥ 6,510
販売元 : 人文書院
発売日 : 2001-06 |
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夢分析〈1〉 |
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ユングを読むよろこび |
ユングを読むよろこびとは、たぐいまれな人間への洞察に触れることだと思う。
そして、そうした洞察に触れることができるチャンスは論文よりも講義録のほうが多い。話が脱線したり、質問に答えたりしながら、きわめて具体的に、いろんなことを話してくれているのが講義録だからだ。ユングの人間観とか、その深い洞察が、そうした「無駄な」話のなかにあって、これが宝石のように輝いているのだから、読まないのはもったいない。
本書の第1ページ目だけを見ても、こんなくだりがある。患者が医者をたよってきても、じつは医者もほんとうは、解決策など知らないのだ、とユングは言い、しかし医者はたいてい正直ではないから、なにか治療らしきことをしてしまう。それでいったん患者は治癒するが、それは「!!者の暗示にしたがうばかりで、自分自身について経験することをやめてしまいます。・・・・しかし患者が医者から離れれば、病気が再発します」と言う。こういう「濃い」話が数行ごとに詰まっているのが、ユングの講義録のすごさだ。
ぼくは本書を寝転がって、てきとうに開いて数行を拾い読みしている。そうしていつも、すごい言葉に触れて、感激している。しかも人生を変えうるような深い言葉ばかり。ユングは人類の遺産だなあとつくづく思う。