個性化とマンダラ
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人気ランキング : 215,888位位
定価 : ¥ 2,940
販売元 : みすず書房
発売日 : 1991-10 |
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ユング先生、おそれながら捏造です |
ユング先生は、この本でたくさん症例(事例)を捏造していらっしゃいます。
精神的に状態が悪い人が、癒されていく過程で描く絵に変化がある、或いは、絵を描くことで癒す過程が良好になる、或いは、癒しの過程と心理的変化が絵に現れる、という、確かに絵画療法などの先駆と言って問題ない研究書と思いますが、この本の特徴は「マンダラ」とユング博士が呼んだ一種独特の、仏教の曼荼羅を彷彿させる、時にシンメトリックな画像や模様に研究対象をフォーカスしていることです。
正直、この本を読んでみて、もっとたくさん事例を見なければ何とも言えないと感じましたが、問題はこの本の中の「ある女性が描いた」とされるマンダラ模様は、実はユング先生自らお描きになった物ということです。
現代であったら症例の捏造として、ユング先生の失脚もあり得る事態であったと思うけれども、この時代はのんびりしていたのかもしれません。
どうやら問題にはならなかったようです。
そのようなことを考えながら読むと、退屈せずに楽しく読める本かもしれません。
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絵画療法のルーツはここに在った。 |
夢をはじめ妄想、念慮、空想の中に現れるsymbol(象徴)、これの心理療法的意味、治療的意味を、ユング自身の臨床の事実に沿って丁寧に解説。そして、心理療法、治療とは何か?と問う。 案外に思われるかも知れないが、ユングには臨床の事例を引用しての解説書の類が少ないのだが、これは数少ない具体的事例を詳述解説している。 そうとはハッキリ明示してはいないが、宗教が人の心を癒やす働きと、心理療法が心を癒やすのとは本質的には一緒だと示唆している。 言い換えれば前時代的迷信でしかなくなった現代人へ、「あなたの宗教」を取り戻すよう促していると私には思える。