魂にメスはいらない―ユング心理学講義
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人気ランキング : 19,165位位
定価 : ¥ 840
販売元 : 講談社
発売日 : 1993-09 |
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ユング心理学の用語や分析家としての姿勢のニュアンスがわかる |
詩人・谷川俊太郎が河合隼雄にユング心理学について話を聞くスタイル。河合氏によるユング研究所に学んだ時の話から始まり、夢分析などに見るユング心理学の考え方、箱庭療法の実際、分析家としての姿勢などが語られ、最後はイメージとシンボル、自我と自己の違いの話から、谷川氏との間での創作や世界観の話にまで話題が及び、内容的にも深い。
ユング心理学の用語や分析家としてのあるべき姿勢が、“対談”を通して語られることで、ニュアンスとしてよく伝わってきます。心理療法について体系的に理解したい人には、河合氏の『ユングと心理療法』の併読をお薦めします。
本書は「朝日レクチャーブック」の1冊で、1979年に刊行されたもの。このシリーズは学者に作家が話を聞くというパターンがほとんどですが、いずれも内容が濃い(そのわりに文庫化されているものが少ないのが残念)。その中でも本書は、聞き手(谷川)のレベルが高く、対等な対談者となっている稀なケース。
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心理学者と詩人の真剣勝負 |
ユング派の臨床心理学者であり文化庁長官でもある河合隼雄氏と
詩人の谷川俊太郎氏の対談集。
この二人を対談させようとした編集者の心意気がすごいと思う。
また、「魂にメスはいらない」というタイトルも、内容によく
マッチしている。
河合氏は現代を代表する知性に持ち主であり、多くの
著作を発表しているが、いずれも高いレベルの書物である。
対談相手の谷川氏も、相手の言葉に反応しつつ、自分の考えを
ぶつけて、さらに深いところまで切り込んでいく様子は
まさに、言葉の真剣勝負である。
内容が濃すぎて、収まりきらないのか、紙面に対して
活字部分が多すぎ、余白がないので読みづらい感が
あるのが惜しいと思う。
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やさしい目線 |
「魂にメスはいらない」というタイトルが良い。
曼荼羅、箱庭療法など、西洋と東洋、日本的なるものはなにか、またそれは西洋世界の真髄をなすものと、どのくらい共通項があるのか、など、今現在の河合氏の学説の雛型が垣間見える。
西洋から興った科学万能の時代、人間は科学で推し量れる存在ではないことを「科学的」に、やさしい目線で教えてくれる本。
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ユング心理学を巡る、河合隼雄と谷川俊太郎の気さくな対談 |
河合隼雄氏(1928年 兵庫県生まれ)と、谷川俊太郎氏(1931年 東京都生まれ)の対談です。
両氏は年齢的にも近く、長年の友人が語り合っている気さくな雰囲気を味わえます。
サブタイトル「ユング心理学講義」の通り、ユング心理学のキータームについて分かりやすく語られています。
後ろに、谷川氏の詩について、河合氏による解釈も付いています。
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カウンセラーという仕事 |
対談本、というと、どうしてもダラダラとした雰囲気や語りきれず、という内容を想像しがちですが、この本はかなりイイです。 谷川氏の質問は、きっちりと下勉強&準備をされているな、という、無駄が少なく核心に触れるもので(それとも編集が優れていたか、その両方か)、一冊の本としての完成度が高い。 サブタイトルには「ユング〜」と書いてあります。もちろんユングのこと、ユングの考えのことも語られてありますが、やはり河井氏の、若き日の留学時代の話、箱庭療法などを題材に語るカウンセラー実務の話も、とても興味深い。 カウンセラーは何もせずに感激していればよい、それが難しい、ということらしいです。 ☆が一つ足りない理由は、終盤で、谷川氏の話が増えてから、話がやや流れすぎ、まとまりがなくなってしまったこと。 詩の心理学的解釈の部分は、ケースワークととっても、谷川氏の詩味わう、というふうにとっても、けっこう楽しめると思います。