精神医学とナチズム―裁かれるユング、ハイデガー
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人気ランキング : 位
定価 : ¥ 672
販売元 : 講談社
発売日 : 1997-07 |
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ユングはナチズムに加担したか |
この本はユング、ハイデガーなどの心理学者がナチズムに加担したというお話である。
だが、ユングについては林道義が「心の不思議を解き明かす」という本でその説に異を唱えている
ぜひ2冊読み比べて欲しい
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人の心に関わる人は読むべき本です |
心理学が流行するこの時代だからこそ、近代精神医学の創設期に何が行われ、何が隠され続けているのか知ることの意義は大きいと思います。
この本が、絶版になっていること大変残念に思います。
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再販を望む |
インターネットで購入しようとしたところ、絶版になっていて、どこで調べても入手不能。
しかたがないので、神保町を徘徊探索。
しかし、古書でも発見できず。
ひょっとしてと、思いつき、図書館へ。
無事発見、読破。
ユングに限らず、当時の精神医学の権威が積極的にナチスに協力していたことが分かる。
その結果、「診断」という名の「選別」を行い、大量の精神障害者虐殺へとなる。
過去の異国の話ではなく、「診断」や「医療」が担うべき本来の役割とは何か、を深く再考せられた。
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精神医学者の生きざまの違いが分かります。 |
ユング、ハイデッガー、クレペリン、クレッチマーなど、名前をよく聞く人たちとナチズムとの関わりが記されています。ユングがナチスに協力したという話はどこかで聞いたことがありましたが、本書を読んでその実態がよく分かりました。ナチズムという歴史の暗部に遭遇した学者たちの生きざまの違いが見えてきます。その人の生きざまと理論とは別だという観点もあるでしょうが、哲学、精神医学、臨床心理学などの理論には、それを創り上げた人の人生が影を落としていることが多く、両者が全く無関係とは言えないのではないかと思えてきます。個人的に興味深かったのは、運命論になる恐れさえある気質論を唱えたクレッチマーがナチスと対峙した人だったことです。また、現存在分析の創始者ビンスワンガーがほとんど患者に会わないで執筆ばかりしていた人であったという話も衝撃的でした。私たちは、著書や理論的功績にばかりに目を奪われて、その人がどのような臨床を行っているのかということを忘れがちです。単なる著述家・評論家と本当の臨床家とを峻別していかなくてはならないと思いました。
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目をそむけたくなる深刻な事実 |
ナチス党の構成員は、主に一般市民であり、過激なユダヤ排撃思想を持っているが、実際に実行する高度なノウハウは持っていなかった。それを提供したのがドイツ最高の知性である精神病学者や医者だった。かれらは精神病患者に安楽死を適用した。この際、あのガス室や各種方法による処置が考案されたのである。ナチスが最初に手掛けた大量殺戮は、ユダヤ人ではなくて精神病患者や身体障害者だったのが事実である。ユダヤ人等に対するホロコーストはその応用であることが語られている。本来人道的であるべき医者と、政権を奪取したナチスの不幸な邂逅、これが前大戦の悲劇の根本原因である。また本書では、日本の現代思想にも多大な影響を与えた精神学者ユングと哲学者ハイデガーが、積極的にナチスに荷担し!事実を紹介し、その思想がナチズムに相似するという意見も開陳している。まさに鬼畜の所業のオンパレードであるが、目を背けるべきではないだろう。